ある夏の思い出 夜汽車に乗って。
台風10号が接近していますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
甚大な被害が発生しないことを祈るばかりです。
さて、結局今年は旅行に行けずに夏が終わりそう...
今宵は過去の旅行を振り返り思い出に浸ることにしましょう。
ちょうど去年の今頃、友人に誘われ貧乏旅行の代名詞「ムーンライトながら号」に乗車していました。
残念ながら今年の夏の臨時列車にムーンライトながらの設定はなく、昨年に無理をしてでも乗って正解でした。
国鉄型らしいブロワー音を轟かせ東京駅の10番線に滑り込んできたのは185系。
東京駅を出発して車窓から流れる夜景を眺めていると鉄道唱歌が流れ、往年のブルートレインの停車駅で聞いたことがあるアナウンス。
知らない駅の誰もいないホームの明かりを眺めながら「ああ、ブルートレインの車窓ってこんな感じだったのか」としばし感動。
しばらく列車は快調に東海道本線をひた走ります。
にしても寝れん。全っ然寝れんのですわ笑
窓が開く国鉄車だから列車とすれ違うと窓が風圧でガンってなるんです。
いや〜意外と深夜に貨物列車って走ってるんですね!
あ、あと盗難防止のために車内灯が夜通し消えないところも眠れない原因の一つかな〜
さらに列車はひた走り、関東では見かけないJR東海の車両が駅に止まってて遠くまで来たことを実感します。
そうこうしているうちに列車はしばらく停車する浜松駅に到着。
終電が過ぎた後の静かなホームでしばし休憩。
乗客の皆さんはそれぞれホームでストレッチをするなりウォーキングをするなり思い思いの形で体をほぐしていました。
あぁ、これも夜行列車ならではの風景とまたもや感動‼︎
その後も列車は寝静まった東海道本線を颯爽と疾走し続けます。
しばらくして、少し東の空が明るくなり始めた頃ちょいちょい駅に停車する回数が増えました。
そして、どうにかこうにか眠りに就こうとするも結局眠られず、車窓から朝日を拝んで終点大垣へ。
こうして、憧れの夜汽車の旅を終えました。
なかなか眠れず、尻も痛かった。
今回乗車した185系は今年の冬には引退が進む予定で、夏にムーンライトながらの運用が無かったということはおそらくもうムーンライトながらを185系で運用することはないのではないかと思われるので、体力的にかなりしんどい旅ではありましたがやはり青春18きっぷを代表する名列車に乗って良かったと思い出に残る旅でありました。
速さを求める時代でこのような夜行列車というものはめっきり姿を消してしまいましたが、こうしたゆったりと時間をかけて各地を巡る味のある旅は時間はあるけど金はない大学生のうちに一度は経験しておくと今後いい思い出になることは間違い無いでしょう。
ただ、次に旅をするときはサンライズ瀬戸・出雲のようなちゃんとした?(設備が整った)寝台特急か飛行機で旅をしたいですな...